CPAP治療1年目、睡眠時無呼吸症候群のリアルな体験談

更年期・体調管理

いびきは以前からありましたが、「体質だから」と特に気にせず過ごしていました。それよりも気になっていたのは、何年も続く「眠りが浅く、ぐっすり寝た感じがしない」という感覚でした。

実は父が以前からCPAPを使用していたため、この治療法自体は知識として知っていました。しかし、まさか自分が同じ治療を受けることになるとは思っていませんでした。

この記事では、薬剤師である私自身が睡眠時無呼吸症候群と診断されるまでの経緯と、CPAP治療1年目のリアルな体験を綴ります。

気づいたきっかけは血液検査の「赤血球異常」

日中の眠気、朝方に自分の呼吸が止まっているのを感じて目が覚める感覚、そして動悸。こうした自覚症状はありましたが、決定的だったのは血液検査での赤血球数の異常値でした。

薬剤師として調べてみると、これは「二次性多血症」と呼ばれる仕組みで説明がつくことが分かりました。

  • 夜間の酸欠:睡眠中に呼吸が止まり、血液中の酸素が減る
  • ホルモンの刺激:これに反応して腎臓からエリスロポエチンというホルモンが分泌される
  • 赤血球の増加:エリスロポエチンの働きで赤血球が作られ、酸素不足を補おうとする
  • 血液の粘度上昇:赤血球が増えすぎると血が濃くなり、血管が詰まりやすくなるリスクも出てくる

つまり、「いびきがうるさい」という自覚症状レベルの話ではなく、体が酸欠を補おうと必死に代償している状態だったわけです。この数値を見て、これは一度きちんと調べるべきだと感じ、病院を受診することにしました。

なお、CPAP治療を開始してから半年後の血液検査では、赤血球の数値は正常範囲に戻っていました。体がきちんと「もう酸欠じゃない」と反応してくれたのが分かり、治療の効果を数値で実感できた瞬間でした。

検査の流れ:今は自宅でもAHI測定ができる

病院を受診し、AHI(睡眠中の無呼吸・低呼吸の回数を示す指標)を測定することになりました。

以前は入院しての検査が一般的でしたが、今は自宅での簡易検査という選択肢もあります。私は自宅での検査を希望し、計測器をレンタルして自宅で眠りながら測定しました。

結果と診断:AHI25、中等度の睡眠時無呼吸症候群

検査の結果、AHIは25で「中等度」の睡眠時無呼吸症候群と診断されました。ここから、CPAP治療を開始することになりました。

CPAPを実際使ってみて

家族の反応

装置を初めて見たときの家族の反応も、我が家では話のネタになりました。マスクから伸びるホースを見て、子どもたちは「象の鼻みたい」と笑っていました。たしかに、見た目はかなり大げさな装置です。

音は思ったより気にならない

音についても最初は気になりました。自分では「シュコーシュコー」というダース・ベイダーのような音が響いている感覚があり、「家族に迷惑をかけていないか」と心配していたのですが、意外にも周りにはほとんど聞こえていないとのこと。むしろ「今までのいびきの方がよっぽどうるさかった」と言われ、拍子抜けしました。

花粉症の時期は口の乾燥に悩まされる

一方で、正直つらいと感じる場面もあります。花粉症の時期、鼻づまりで口呼吸になってしまうときです。CPAPは基本的に鼻呼吸を前提とした装置なので、鼻が詰まって口で息をせざるを得なくなると、口の中が激しく乾燥するという悩みがあります。これは経験してみて初めて分かった、CPAPユーザーならではの困りごとだと感じています。

この時期は、抗アレルギー薬や点鼻薬で鼻づまり自体をできるだけ軽減するようにしています。それでも乾燥がひどいときは、CPAPに取り付けられる加湿器を使うことで、口の中の乾燥がかなり和らぎます。年間を通して加湿器を使うわけではなく、乾燥が気になる時期だけ使う、という調整をしています。

効果:装着後、明らかに熟睡できている

こうした大変さはありつつも、装着してからは明らかに熟睡できている実感があります。朝の目覚めの感覚、日中の眠気、どちらも治療前とは大きく変わりました。半年後の血液検査で赤血球の数値が正常化していたことも、体感だけでなく数値としても効果を実感できた出来事でした。

まとめ:いびきは「様子見」でいいサインとは限らない

いびき自体は、多くの人が「そういう体質だから」と様子見にしてしまいがちな症状だと思います。私自身もそうでした。ただ振り返ってみると、日中の眠気や動悸、そして血液検査の数値など、体はいくつものサインを出していました。

もし同じように「眠りが浅い」「いびきがひどいと言われる」と感じている方がいたら、一度検査を受けてみることをおすすめしたいです。特に自宅で検査できる選択肢があることは、まだあまり知られていないかもしれません。

※この記事は個人の体験に基づくものであり、症状や治療効果には個人差があります。気になる症状がある方は、医療機関にご相談ください。

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